早川直彦議員が紹介議員となって、551名の署名を添えて、豊明市内3中学校の早朝練習の再開を求める請願が提出されましたが、請願に対しては、この12月議会では、不採択の討論をしました。————————————————————————————————————————————————————————————————
市政会を代表して、不採択の立場で討論をいたします。(朝練習のみで、夕方練習、土曜練習などは継続しています)
今年度より、豊明市内の沓掛・豊明・栄中学校では、11月~2月の期間、原則午前7時15分からの部活動の早朝練習を休止しています。学校内での部活動でありますので、当然教師が付き添っての指導となります。
教育委員会の説明では、5月に教育長名で中学校に通知、学校から保護者に通知の連絡をしたとの事でした。その要因としては
①冬期は日の出が遅く、まだ暗いうちに自宅を出発する生徒がいて、防犯上の観点から心配である。
②文部科学省のガイドラインでは、年間を通してバランスのとれた練習をすることで、長時間練習する事とは違う。年間プログラムを立てて効果的な練習する。豊明市としては、3月~5月を充実期、6月~10月を試合期、11月~2月休息期とする。
③早朝部活動を担当する教師は、勤務超過手当(時間外手当)がつかず、その熱意に支えられている部分が大きい。教師は部活動だけが仕事では無く、担当している教師は、午前7時に出勤して、午後8時を超える事が多々ある。時間外が月に80時間を超える教師が40%に及び、長時間労働による健康障害が心配である。冬期の部活動の休息期は、教師においても、その分を別の仕事に割り振ってもらいたい。
生徒たちは、例え冬場であっても、外が暗くとも、少しでも強くなりたい、上達したいという向上心から、朝の練習をしたいという、気持ちは理解できますが、このようなさまざまな問題が浮上しています。
確かに、教育委員会の説明不足という面があったのも確かですが、部活動の多くは、熱意・情熱ある先生に支えられているのが現状です。
また冬場の、夜明け前の安全確保という観点からも、残念ながら、何か対策を講じなければならない世の中となっています。
周辺市町においても、学校判断で、東郷・日進・長久手・瀬戸・尾張旭など、早朝部活をしていたり、朝練習をしていない、開始時間を遅らせているとのことでした。
委員会の質疑や討論においては、教育委員会は独立した組織である。教育委員会内部で議論して決定した事なので、話し合いは教育委員会とすべきである。議会に請願という形で持ってきて、「一日も早い再開を求める」など、政治的プレッシャーを教育委員会にかけることは違和感がある。などの意見が出ていました。
教師の負荷をどうするのか、通学途中の安全面の確保を具体的にどう対応するのか、そのような大きな問題点が残ったままです。
冬場は、わたしの地域で言えば、午前6時30分過ぎには、自転車のライトを照らして中学校に向かって行く生徒がいます。
午前6時30分は、まだ外は真っ暗な時間帯です。昨年までは、この時間帯に地域の中学生が部活動の早朝練習のために中学校に向かっていました。
豊明市教育委員会が、冬期の部活動の早朝練習を休止したという方針が出ましたので、今は早朝の防犯パトロールを休止していています。
強くなりたい、優勝したいという気持ちと、生徒たちの道中の安全確保という課題が残っています。
自宅や周辺での効果的な運動メニューを生徒に紹介している、来年度は何か対策を考えたい、との答弁もありました。
今後は、学校サイドと教育委員会が、しっかり話し合い、どうしたら、子ども達のためになるのか、教師の労働負荷軽減、道中の安全確保なども考慮しながら、結論を導き出して頂けるよう、お願いして、請願に対しては、不採択の討論と致します。
以上—————————————————————————————————————————-
原稿以外に、セキュリティポリスの活動について話した記憶がありますが、議事録を見ないと詳細はわかりません。原稿を書いても、他所にずれてしまうのが、三浦桂司の特徴です。
請願に賛成したのは、早川直彦議員、山盛さちえ議員、藤江真理子議員でした。
趣旨採択は(趣旨は賛同できるが、賛成できない)、近藤惠子議員(討論あり)、近藤善人議員でした。
しかし、藤江真理子議員は、賛成で起立をしましたが、その狼狽ぶりから、趣旨採択と勘違いしたようでした。
人の会派の事を言う市政改革の会ですが、中はバラバラです。
山盛さちえ議員と早川直彦議員は、昼食を買いに行くにも一緒、食事も一緒と、べったりしていますが、藤江議員は、普段の態度から距離を置いているのがアリアリとわかります。(近藤惠子議員は、早々と市政改革の会を離脱しています。)